安心してお仏壇をお選びいただくために

仏壇公正取引協議会

ごあいさつ


消費者が安心してお仏壇を選ぶことのできる環境を目指して
仏壇公正取引協議会会長 鉾建祐治

2012年に発足した仏壇公正取引協議会は、節目となる10年を迎えることができました。これもひとえに関係各所並びに会員事業者の皆様のご協力の賜物と心より御礼申し上げます。

当協議会の使命は、公正競争規約の遵守、普及のための活動を中心に、各課題に応じた調査や検査を行うことです。これまで景品表示法、仏壇公正競争規約に則り、その普及に努めてまいりました。おかげをもちまして仏壇業界全体に健全化の方向性が生まれ、消費者に統一された表示基準を示すことができました。10年を経て、以前よりもお仏壇や仏具を安心して選ぶことができる環境が整ってきていると感じております。

一方で新たな課題も生まれています。販路の多様化によって、公正競争規約の浸透が不十分な事業者も出てきました。従来仏壇専門業者の扱い品だったお仏壇は、今やホームセンター、ショッピングモール、墓石店、葬儀社、葬儀紹介業者、家具店、カタログ通販、ネット販売など多種多様な業者が扱うようになっています。そういった新規参入は日々続いており、上述のような課題も顕在化してくることになります。

消費者は購入の選択肢を増やすことができるようになった反面、規約の理解が不十分な販売業者のリスクにも直面するようになりました。仏壇業界の枠を超え、新たな取扱業者ともネットワークを構築し規約の理解と共有を進めていくことが、まさに今、当協議会の重要課題であると考えております。

また、世界的なトレンドであるSDGsへの取り組みも、重要なテーマになっていくと考えております。仏壇業界がサスティナブルな社会の一員として貢献していくことは消費者にとっても有益であり、当協議会でも研究を進め積極的に取り組んで参る所存です。

これからも品質の不当表示や二重価格の問題については、消費者庁や各支部、会員と連携を取り、健全化に向けてその役割を果たして参ります。今後とも当協議会の活動にご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。